小さな製造業の為のWEB広告講座2:

小さな製造業の為の…

FROM:長谷

 

具体的にWEB広告について講義する前に、2つの実際にあった例を紹介します。

 

もしかしたら、「早く具体的なWEB広告について教えてくれよ!」と感じているかもしれません。

 

でも、あなたの製品で最適な広告手法は、

WEB広告じゃないかも知れません。

 

私の経験上、WEB広告は「小さな製造業であればあるほど」効果的なのですが、

 

それでも、

その前に、

必ず、

「最適な広告」を探すようにして下さい。

 

最適な広告を探さなかった場合の失敗談を、2つのストーリーで紹介します。

とある、起業を志した2人の物語です。

 

で、今の段階でお客さんはどれくらいいるの?

 

数年前、「オンラインで子供向けに金融リテラリー向上の為の塾」を考えている、20代の男性から相談を受けました。

 

彼はその、子供向けオンライン金融塾(お金の仕組みについて学ぶ)について、かなりの自信があるようで、実際に○○賞、のようなモノを取っていたり、いくつかのスポンサーも付こうとしている、という段階でした。

 

相談、というのは、平たく言うと、その事業のスポンサーに我々もならないか?というような話です。

 

正直、私は「子供に金融を学ばせたい」と思っている親の数(需要)を知らないので、判断が出来なかったのですが、彼は昔から知っているし、事業自体もリスクは低く、そんなに悪くない気がしたので、彼が「欲しい」と言った金額を聞いてみました。

 

「1000万円欲しいです」

 

彼は、少し遠慮しながら、でも真っすぐに私を見ながら言いました。

 

金額自体はエイチツーとしては問題無い範囲でしたので、

「それを何に使うの?」と聞いてみると、

 

・オンラインで学習できるよう、WEBシステムの構築

・顧客管理システムの構築

・講師の採用と継続に係る費用

 

との事でした。

 

私は少し不安になって更に突っ込んで聞いてみました。

 

「で、今の段階でお客さんはどれくらいいるの?」

 

彼は一瞬、

今まで聞いたことの無い言語で話をされたかのような顔をして、こう答えました。

 

「まだサービスを始めていないので、もちろん、いませんよ」

 

1000万円あれば、

・膨大な数のオンライン広告

・例えば病院や他の塾などにチラシを置いてもらう費用

・著名人とのタイアップ

 

など、「販売」するのに最適な方法を模索する事が出来る、それにまずはお金をつぎ込むべきだ、と話しました。

 

彼はそれでも、「良い製品だから絶対売れますよ」と譲りませんでした。

 

私はその言葉を聞いて、出資するのをやめました。

 

良い商品を作れば売れるのか?

 

昔の職場で繋がりのあった年下の男性より「少し話を聞いて欲しい」と連絡があり、居酒屋で一杯やっていた時の事です。

 

工業用の汎用センサをOEMで製造し、販売しようと考えている、とその男は言いました。

既に顧客へのトライアルは終了し、非常に好評との事で、鼻息荒くビジネスについて語っていました。

 

ブランド名を考え、ホームページのデザインも終わり、ラインナップや商品パッケージについて熱く語っているところを遮り、

 

「まだ販売活動はしていないの?」

 

と口をはさむと、少しムッとした様子で

「良い製品だから、勝手に売れるよ」

 

と、それ以上、販売活動の事には触れないでほしい様子でした。

 

最終的には、彼は大量の在庫を抱え、事業を終了してしまいました。

 

 

良い製品でも、勝手に売れない

 

あなたに深く心に刻んでもらいたいのは、「良い製品でも勝手に売れない」という事です。

 

というよりは、今の時代は「良い製品」である事は土俵に立つための前提条件なのです。

 

あなたが売ろうとしている製品・サービスが、本当に人々の役に立つ良い製品なら、

それを販売によって広めるのは、あなたの責任です。

 

それでは、

販売する責任を負った者が、まずは考えなければならない最初の質問を考えていきましょう。

 

「顧客をどこで見つけるか?」です。

 

WEB広告以外にも触れますが、

「WEB広告」にも、色々な場所があり、色々な場所に顧客がいます。

 

あなたの顧客はWEBのどこにいますか?

 

次回の講座は「顧客はどこにいる?」です。

 

 

P.S 今後の講座の方針をアップデートしたく、あなたの「売ろうとしている製品サービス」を教えて下さい。

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