小さな製造業の為の…
FROM:中島
今回は我々が受ける質問で最も多い質問の答えを今回のメインテーマとします。
ずばり、「メルマガのネタはどうやって探してきてるの?」です。
週5回、毎日メルマガを流すと単純計算で年間240本はメルマガを配信していると正直、ネタ切れ!を悟られないように絞り出す時もゼロってわけではありません。
しかし、ほとんどのメルマガネタ、いえ、メルマガの種は無限に転がっていることも事実です。
我々はその話題や種を広げているだけなんです。
それでは、そんなメルマガの種はどこに転がっているのか、その在り処をご紹介します。
メルマガネタの考え方
前章でも解説しましたが、受け取り手にどんな人をイメージしたかによって自身のメルマガのテーマは変わります。
受信者のイメージ像にドンピシャなメルマガを毎回繰り出せればいいのですが、
それこそかなりクリエイティブな思考が必要になります。
あれ?メルマガってクリエイティブな行為なんじゃないの?
と、思うかもしれませんね。
たしかに企画や話題を生み出すメルマガには勢いや情熱、オリジナリティが乗っかりますが
これではいつか体力と発想に限界が訪れます。
気合が入った(ウケけるかはわからない)メルマガを月に1回流すか、
それなりに面白いと思ってもらえそうなメルマガを毎日流すか。
前者が悪いとは言いませんが、小さな製造業が送るメルマガでは後者が圧倒的に有利であり、結果が出やすいのです。
どんどん「それなりに面白い」の精度を上げていく事が重要です。
では持続してメルマガ配信をする為にどうするか…生活に転がってるネタを拝借しましょう。
これがメルマガネタを生み出すベースの考え方になります。
では早速メルマガの種の在り処を紹介していきます。
因みにこれからご紹介する方法は全て、我々が普段から行っていて尚且つ
CTRが比較的高い傾向にあるメルマガネタの種です。
メルマガの種の在り処1つ目は、「自分の常識は意外と皆は知らない」です。
メルマガの種1:あなたが持ってる専門知識
まずは真面目寄りのメルマガの種の在り処です。
メルマガでパーソナルを出す事は大切ですが、
「パーソナルを出す=ふざけたメルマガ」ではありません。
あなたの顧客はとっても真面目で勤勉、でもたまに息抜きにくだらない話題が見たい。
これは不自然な顧客像ではないと思います。
製品を売りたいあなたはきっと何かの専門家ですよね?
例に挙げると我々はポンプメーカーなのでポンプの専門家です。
更に言うと、ポンプは耐熱水中ポンプや耐食性の高いポンプ、サニタリー仕様であったり、ドロドロとした高粘度流体を移送する高粘度ポンプを扱っています。
さらに噛み砕いて耐熱水中ポンプを扱う上で、必要となる、又は普段から活用している知識として
・キャビテーションについて
・高温による自吸性能の低下
・モーターの等級
・耐熱性のある材質
など、耐熱水中ポンプに興味がある人は少なかったとしても、もっと基本的な高温流体にまつわるカテゴリーなら興味を持ってもらいやすくなります。
あなたの持っている専門知識を分解してみれば、メルマガの種がたくさん照らし出される事でしょう。
メルマガのネタに困ったら、ひとつの話題をわかりやすく丁寧に解説してみましょう!
メルマガの種2:本や記事をストックする
メルマガは何も一から全て自分で考えて書く必要はありません。
最近読んだ本や目にした記事をメモ帳にストックしておいて
抜粋したり、参考にして共有する方法があります。
ただし、最近読んだ本であっても記事であっても必ず受信者をイメージしてチョイスしてください。
高齢のおじいちゃんにTikTokの画期的な新機能の事は話題として選ばないですよね?
小さな製造業が送るメルマガでは、
・業界で当たり前に使われる単語の再確認(定価って何?など)
・ビジネスに関するあっと驚くような解決策(頭に来てもアホとは戦うな)
・世間で話題となっている施策(少し前ではSDGsって何?など)について改めて解説をする
など、普段から目にする本や記事で「面白い!」「へぇ~」と思ったものはどんどんストックしていきましょう。
例えば新卒の部下に尋ねられた超基本的な質問も、メルマガになったりするなんてことも多々あります。
注意点として、ゴシップや宗教的な話題等、個人の意見に大きく左右されるようなデリケートな内容や話題に関しては、
例え雑誌や本、記事で読んだとしてもご自身の趣味の範囲で留めておくことをオススメします。
メルマガの種3:体験した失敗を共有する
誰も失敗は嫌ですよね。
だから自分で体験するより誰かの失敗から学びたいと思うものです。
メルマガの種の在り処3つ目は、あなたがした失敗をメルマガにして共有する事です。
失敗と銘打ちましたが、悲しかったこと等、ネガティブな事もOKです。
(あんまり重いのはNGですが・・・)
・お客さんに怒られちゃった事
・詐欺に遭った事(昔の話)
・ヤンキーに絡まれた事
・誤発注してしまった事
・町内の清掃活動でずっと違う人と勘違いされた事
これらは過去に全てメルマガに落とし込んだネタになります。
これは何とも言い表し辛いですが、「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったもので
こういった一見ネガティブに見える話題は平均して高いCTRを叩き出すのです。
嫌な事があっても、ちょっと悲しい事があっても
「メルマガになる」と思えば少しは気持ちが楽になりますよ(笑)
メルマガの種4:雑学を披露する
これは他のネタにも共通して言えますが、
受け取り手が知らなかった知識、発見を届けると評価が高くなる傾向にあります。
その中でも「雑学」というジャンルは情報が多く(調べやすく)扱いやすい、さらに比較的記事化も容易な為、
メルマガ初心者向けのメルマガの種です。
困った時はまさに知らなかった知識や発見を体現する「雑学」を披露してみて下さい。
雑学ネタは鉄板でありながらほぼ間違いない効果を出すので、冒頭の掴みに前章の読まれるメルマガの回にあった
「?」マークを付けるフックが使いやすいので雑学を調べて記事にしてみて下さい。
○○だと、知ってましたか?
どうなると思いますか?
など、雑学ネタのボールを持った状態で本文に誘導できますね。
日常の「あれ?」「何でだ?」も疑問に思うことさえできれば、
それをインターネットで調べると簡単に回答が見つかり、それが雑学的な仕組みを作り、メルマガの種となります。
さぁ、日常生活に潜むメルマガの種を見つけるアンテナの感度を上げましょう。
メルマガの種5:コンテンツの紹介
実は既に社内にあるコンテンツの紹介もアリです。
技術資料、動画、セミナー、アーカイブ、納入事例、などです。
自社のコンテンツは製作しただけでは誰も見てくれません。
発表するタイミングとしてメルマガで「こんな資料が出来ましたよ!」と伝えましょう。
カタログも製品の特徴や推し出し方次第でメルマガに落とし込めますが、
まずは技術資料の提供や、セミナーの実施など、顧客の役に立つ、顧客自身のためになるコンテンツを配布するメルマガを打ちましょう。
また、たった一度のメルマガで全員に知れ渡り、全員がその資料をデスクトップに保存して熟読する、なんてことはあり得ません。
あなたのメルマガは直ぐに忘れられ、風化していきます。
受け取り手はそれくらい忙しいのです。
反応がよかったコンテンツ紹介のメルマガは一定期間が経ったらまた流してみてください。
別の切り口だと尚いいですね。
前回は見てもらえなかった顧客の元へ届き、そのコンテンツがまた顧客の役に立ってくれます。(顧客自身のタイミングやメールのタイトルの変更などによる変化)
コンテンツを作ったら出し惜しまずに直ぐに共有してみましょう。
そのコンテンツの感想や改善点のアンケートを取れば、
自社資料のクオリティの向上をしながら、顧客とコミュニケーションを取れるので一石二鳥ですね。
メルマガの種の正体
ここまでに5つメルマガの種の在り処を解説しましたがいかがだったでしょうか?
1、専門知識の共有
2、本や記事の転用
3、自身の失敗談
4、雑学
5、コンテンツ紹介
あとは偶発的に起こる日常の話題を逃さずメルマガへと起用します。
偶発的なものは期待していても起こるものではないので、上記の5つからメルマガの種を探してみましょう。
そして、本章で私がずっと「メルマガのネタ」ではなく「メルマガの種」と言っていたのは理由があって、
もうお分かりかと思いますが、メルマガになるかわからない、薄い内容のものから濃いもの(インパクトがあるもの)まで
とりあえず「種」を拾いまくって、淘汰された後、
やっとメルマガのネタになるという一定のフローがあるからです。
種はそこら中に転がっていて、あとはその中からネタに昇華するものを選ぶだけなんです。
とにかくアンテナを張っておけば・・・と簡単に言いますが、実際のところアンテナをどれだけ張っているかが肝で、
「お、メルマガになりそうじゃん」と気が付く事が出来ればメルマガのネタは無限なんです。
冒頭にあった「メルマガのネタはどうやって探してきてるの?」という質問の答えは
「メルマガの在り処を知っているから無限です。」ですね。
因みに私は本章執筆中にも1つ種を見つけましたよ。
他人の不幸は蜜の味=シャーデンフロイデというらしい。(心理学用語)
この本能は自己防衛的な感情ではなくて自分の快楽のために感じる感情なんだとか。
この種は4の雑学的な要素、3に似たネガティブだけど興味深い要素が
種としてストックされた要因になります。
あくまで種なので、いつかメルマガになってあなたの元に届くかもしれませんね。
※ツールは何でもOKですが、私はメルマガネタになりそうなものはラインをメモ帳代わりにどんどん入れていって、いざ執筆する時にこのストックからメルマガネタを探すようにしています。
ここまで読み進めて、それでも書くには労力も人材も必要だし、
やっぱり誰かに書いてほしい、そう思ったならWEBCOのメルマガ支援サービスをご検討下さい。
メルマガ設定~代筆、コーチングやリストアップまで、小さな製造業のメルマガに関する事なら何でもお任せください。
PS.メルマガを書くために必要な知識はほとんどお伝え出来ましたがいかがでしたか?
次回からはメルマガの顔になるサムネイルの作り方を解説します。
あなたが思った事やリクエストなど、アンケートで是非お聞かせください。