小さな製造業の為のマーケティング講座8:

小さな製造業の為の…

FROM:長谷

 

突然ですが、

あなたの会社の製品・サービスにはUSPがありますか?

 

USPとはUnique Selling Proposition(ユニークセリングプロポジション)の頭文字を取った言葉です。

最近、PPCだのSEOだの、3文字英語にうんざりされているかもしれませんが、一応これでも「使える」言葉だけを厳選しているんですよ!

 

USPは、マーケティングにおいて、「集客」にも「販売=営業」にも使う、大切な言葉です。

 

そもそも、現代は「選択肢の多さ」に消費者は疲れ切っています。

amazonで「加湿器」と検索するとありとあらゆる製品があり、一体どの製品が自分に合っているか、さっぱりわかりません。

 

そんな選択肢の多い現代に、「あなたの製品・サービス」を選んでもらう理由を作るのが、「USP」です。

 

 

質問です。

 

あなたの会社の製品・サービスは、たくさんいる競合の中から、なぜ選ばれているか回答できますか?

出来るのであれば、USPは出来ています(あとは言語化するだけです)

出来ないのであれば、今から一緒に作りましょう!

 


USPとは

 

USPとは、マーケティングにおける差別化戦略のキモとなる考え方です。

つまり、あなたの製品・サービスは、競合他社と比べて何がどう際立っているのか、を言語化する、という事です。

 

USPの大切さは、ビジネスの専門家、ビジネススクール、ビジネス書などでも広く認められています。

しかしながら、前著した加湿器のように、市場の9割の製品には、際立った特徴を持っていないと言われます。

 

スーパーマーケットやコンビニを歩けば、それは一目瞭然ですよね。

目にするほとんどの商品は、他の同種類の商品と基本的には同じです。

 

適切にUSPを作れれば、差別化ができ、あなたの製品・サービスが「選ばれる」事になります。

選ばれるUSPを作る為には

1. 何らかの点で競合製品よりも優れた商品にする

2. 何らかの点で競合製品よりも優れた商品に見えるようにする

 

B to Bの産業機器などでは、そう簡単に「他社より優れた新製品」をリリース出来たら苦労は無いですよね?

でも、2.の「見えるようにする」というのは比較的簡単に実施が出来ます。

 

あなたの製品・サービスが、「競合他社より優れた商品に見えるようにする」為には、「特徴とベネフィットの違い」を理解する必要があります。

 


特徴とベネフィットの違い

 

私が見てきた限り、特にBtoBの産業機器において、「特徴とベネフィットの違い」を理解しているマーケターはあまり見かけません。

 

まずは、「鉛筆」についての特徴とベネフィットを見てみます。

 

特徴、と言うのは鉛筆についての客観的な性質です。

もしも、「何かを買う」という行為が、完全に理性的なプロセスであれば、販売活動は非常にシンプルです。

 

しかし実際は「何かを買う」というのは感情面での説得が必要です。

 

・その特徴が

・私にとって

・何の役に立つのか?

 

という視点を常に持つことが、マーケティングでは大切です。要は特徴ではなく、ベネフィットを考える、という事です。

 

あなたの製品・サービスのカタログは、

「仕様」を列記しただけのカタログではありませんか?

 

ポンプを例にとると、

 

○○シリーズ

・流量:○○L/min

・圧力:○○Mpa

・材質:・・・

 

云々・・・のような、ただ仕様を書いてあるだけではありませんか?

 

・その特徴が

・私にとって

・何の役に立つのか?

 

を意識して全てのメッセージ(USP・カタログ・広告・WEBサイト)を作るように意識します。

 

※このUSPの視点は、営業活動にも役に立ちます。

お客さんを目の前にして、何をPRするべきか?を考えた際に、

・その特徴が

・あなたにとって

・こんな風に役に立つ

という事が言えて、それが刺されば、あとはお客さんのNOという理由を消していけばいいわけです(値段?アフターフォロー?会社規模?信用?)。

 


USPを作ろう!

 

それでは実際にUSPを作ってみましょう。

 

強力なUSPを作るには、次の3つの側面が必要です。

 

1. 独自性がある(ように見える)

USPはあなたの商品特有のもので無くてもOKです。

ただ、独自の特徴であるような印象を与える必要があります。

 

2. 役に立つ情報である

独自性があっても、それが買う人にとって役に立つ情報で無ければ意味がありません。

どちらかと言うと、「完全に独自なものとは言えない特徴を独自性があるように見える」方が効果的です。

 

3. コンセプトが単純

複雑なものが流行ることは滅多にありません。説明が難しい物が売れる事は難しいです。

とはいえ、BtoB産業機器はそもそも説明がたくさん必要な製品であると思います。

では、それをもっとシンプルに、単純に説明できる言葉を探してください。

 

それでは個性の無い製品や事業から、USPを作って差別化した例をあげていきます。

※例は長谷が今考えたものなので、実現性は置いといてください、USPの考え方の一例としてとらえて下さい

 

【女性用の輸入アクセサリーを販売するECサイト】

・アマゾン部族によってデザイン・製作された女性用アクセサリーのみを販売する唯一の店

・売り上げの10%を乳がん研究機関に寄付している唯一の女性用アクセサリーEC

 

【水処理などを得意とするプラントエンジニアリング会社】

・設置後の水質保証を10年する唯一の水処理プラントエンジニアリング会社

・狭いスペースでのプラント建設に特化しています。スペースが無い時は当社へご相談を!

 

【樹脂バルブの製造メーカー(大手では無く小さい企業を想定)】

・ANSIやDINにも対応できます!海外製のバルブが壊れたら当社へご相談!

・フロー図を見せてもらえればバルブ一発積算!面倒な積算作業は当社へご相談!

 

などなど、とにかく「お客さんにとってメリットがあって」「独自性のあるもの」をUSPとしてください。

 

そして出来たUSPは、

例えばあなたがバルブメーカーだったら、GoogleでのPPCで、どのキーワードで検索する人をターゲットにするか決める際に「ANSI 樹脂バルブ」と検索した人に広告・WEBサイトを見せれば、販売は簡単そうじゃないですか?

 

例えばあなたがプラントエンジニアリング会社だったら「省スペース 排水処理」で検索した人をターゲットにすれば、結果は必ず出ます。

 

 


 

今回の講座で、

・ウチの製品サービスで、USPなんて作れないよ・・・

・全然特徴の無い、一般的なモノだから・・・

 

と思われた方も多いかと思います。

 

そんな方は、シンプルに「USPが作れません」と、

下記フォームよりメールください。

 

エイチツーのWEBCOチームがお手伝いします!もちろん無料なのでお気軽にどうぞ!

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PS. USPは作れそうですか?そろそろマーケティング:集客編もクライマックスです!是非、あなたの理解と進捗を確認したく、アンケートに協力お願いします。

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