小さな製造業の為のマーケティング講座13:

小さな製造業の為の…

FROM:長谷

 

本講座より小さな製造業の為のマーケティング講座【販売・育成編】を解説していきます。

 

広告費をかけ集めたリストをどう活用するのか?

どう売上に繋げていくのか?

 

これを知れば、

「もっとリストを集めないと!」というモチベーションがどんどん上がっていくと思います。

 

なぜなら、リストが多ければ多いほど、どんどん売上が上がるからです。

そんな魔法のように思えるマーケティング手法ですが、原理はとてもシンプルなんです。

 

まずはあなたに「実話」を紹介したいと思います。

 

「世界で一番車を売った人」をご存じですか?

 


世界で一番車を売った人

 

ジョー・ジラードというアメリカ人をご存じでしょうか?

 

この人はギネス記録12年連続で、世界No.1になった

「世界で最も多く車を売る人」です。

 

彼は1963年にシボレー社のディーラーとして自動車のセールスを始めますが、

1966年から15年間で13001台の車を販売した記録を持っています。

 

彼は一日平均6台の新車を販売しました。

これはあり得ない数字です。

 

単純計算ですが、国内の自動車販売台数が約490万台(年間)なので、それをディーラーの数で割ると、1店舗あたり、300台(年間)程です。たくさんのセールスパーソンが1年間頑張って、1店舗300台が平均なのです。

 

それを彼は1日平均6台、売るのです。尋常じゃありませんよね。

 

その他にも、

 

・一日の最高販売台数記録は16台

・月間最高記録は174台

・年間最高記録は1425台

・15年で通算13001台

 

この記録は未だに破られていない記録です。

 

彼は、なぜこんな事が出来たのでしょうか?

彼の営業手法とは、どんなものだったのでしょうか?

 


ジョー・ジラードの手法

 

彼が天才的な話術を持っているとか、

何か特別なスキルを持っているから売れる、そんな話ではありません。

 

彼がやったことはとてもシンプルです。

 

【常に種をまき続ける】

 

これだけです。

 

具体的には、

彼から車を購入した顧客、彼と商談した顧客、それらすべての見込み客に、

毎月封書のDMを送る事です。

 

DMはダイレクト・メールの略ですが、暖かい手紙や個人的なニュースレターを、郵便物として送るのです。

 

彼は9000人ほどの顧客リストを持っていたとされています。

そのリストを使って、毎月DMを送るのです。それも個人的な暖かな、ジョー・ジラードがどういった人物なのか?がわかるような手紙です。

 

それを15年間以上、毎月続けたのです。

 

自動車というのは、5~7年先が買い替えと言われていた時代なので、

ずっとDMを読んでいた見込み客は、彼らの購入タイミングで、当然のようにジョー・ジラードを思い出し、当然のように契約書にサインしたと言います。

 

この地道ながらもパワフルな手法は、

「必ずこのお客さんから契約を取る!」というようなガツガツした狩猟型の営業ではなく、

種を蒔き続け、「顧客のタイミングで」刈り取る、農耕型の手法です。

 

イメージして欲しいのは、

誰かもわからない、初めて会う人にガツガツ営業されたら嫌じゃないですか?

 

でも、毎月手紙をくれる「彼」は、

DMで子供が受験に受かった話、趣味の話、仕事に対する信条を私たちに語ってくれます。

そしてあなたが車を買おう、となった時、

誰かもわからない「誰か」より、昔から知っているような「彼」から買いたい、と思いませんか?

 

このジョー・ジラードの手法は、

我々のような「小さな製造業」にはとても向いています。

 

工場向けの産業機器業界、BtoBにおいても、

「知ってる誰かから買いたい」「出来ればいつもメルマガを送ってくれるあの人から買いたい」

という要求は不変です。

 

もしくは、

「あの人なら、この課題を解決できるかも?」

「まずはあの人に相談してみよう」

 

あなたの得意分野を、見込み客が必要になった時に、

真っ先に思い出してもらえるようにするのです。

 

大事なのは、工場向け産業機器は

数百万円の商談が「今日商談して明日契約」という風にはならない事です(あなたならよく知っていますよね?)

 

数百万の設備や機器は、見積を出してから1年後に注文、

という事も珍しくありません。

 

そういう意味でも、この

「リストに対して継続的にアプローチをかける」

という手法はかなり強力です。

 

マーケティング業界では、このようなマーケティングを

「リストマーケティング」と呼んだりします。

 

エイチツーもリストマーケティング一本でやってきました。

 

それでは次回はもっと具体的にリストマーケティングを取り上げます。

じゃあ何をすれば良いの?というところに突っ込んでいきたいと思います。

 

 

 

PS. 販売育成編の講座が始まりました!

「販売・育成に関してこんな事が知りたい!」そんなリクエストも是非教えて下さい。

 

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