小さな製造業の為のマーケティング講座21:

小さな製造業の為の…

FROM:長谷

 

前回、新製品のつくり方(そのアイデア)について学びました。

 

では、「こんなアイデア(新製品)が良いかも!」となった次のフェーズ、

それが本当に売れるのか?という市場調査について解説します。

 

アイデアが浮かんでも、

多くの人はそこで「売れるかわからない」として諦めてしまいます。

 

もしくは、市場調査を自分なりにして、

多くのデータをかき集め、確信が出ないと開発に取り組まないかもしれません。

 

市場調査をググると、その定義として、

「数字や数値で現在の市場を把握し、マーケティング施策(どうすれば製品が売れるかの作戦)を立てること」

とあります。

 

もっと具体的に言うと、

【過去から現在までの、市場に関する動向を数字や文章等で把握すること】

と言われます。

 

では、我々のような小さな製造業にも、市場調査が必要でしょうか?

 

 


市場調査とは

 

市場調査について、

色々なマーケティング会社が市場調査の重要性を語り、

下記のような方法があると論じています。

 

・定量調査(アンケートを送りデータを収集)

・定性調査(属性-年齢や性別など)が共通するグループにインタビューを行い意見を引き出す

・統計データ調査(公的機関のビッグデータを元に数値の割り出しを行う)

 

そして、市場調査の次の段階として、「マーケティングリサーチ」が必要、と言われています。

具体的には、

 

・製品テスト(実際にユーザーに使ってもらう)

・パッケージテスト(製品容器のデザインや色合いなどを顧客に評価してもらう)

・ネーミングテスト(様々な候補のネーミングへの意見・印象を顧客に尋ねるテスト)

 

などがあると言います。

 

今あげたモノでも、調査の一部です。

 

市場調査だけでも、莫大な金と時間が取られそうですよね。

恐らく、マーケティングコンサルタントみたいな輩、何の責任も問われない立場のコンサルティング屋が、それっぽい膨大なデータを集め提示するのでしょうが、覚えておいて欲しい事は、

 

「市場調査を万全にして、絶対に売れると確信した製品でもよく失敗(売れない)する」

という事です。

 

 


コカ・コーラの失敗

 

市場調査を万全にしても失敗した有名な事例があります。

それがコカ・コーラの失敗「ニュー・コーク事件」です。

 

長らくコカ・コーラはアメリカのシンボリックな飲料としてシェアを独占していましたが、

1970年代の後半以降には、ペプシとの競争のなかで、シェアの差が縮まり、僅差となっていっていきます。

ペプシの売りは、「新しい時代の新しい味」であると、コカ・コーラとの差別化をして売れていました。

 

それに危機感をもったコカ・コーラは

ライバルのペプシに対抗するため20万人を対象に味覚テストを実施。

その結果、テストの参加者はペプシよりも新しいコーラの味を好むことがわかりました。

 

絶対に売れる!と考えたコカ・コーラは、

それまでのコーラに置き換えてニューコーラを発売します。

 

これで、ペプシに奪われた市場シェアを奪還できると踏んでいましたが、

結果は惨敗。

新しい商品は大失敗に終わり、何千万ドルもの損失を出すことになりました。

 

 


コカ・コーラから学べること

 

この失敗の事例から学べることは、

「消費者の意見ですべてを判断してはいけない」

という事です。

 

20万人の顧客に味の意見を聞いても失敗するのが現実です。

 

私の好きな逸話で、

「自動車」を発明したヘンリー・フォードが、何かのインタビューで答えていた言葉です。

それまでは馬車が主な移動手段だった時代の話です。

 

「もし、私が顧客に欲しい物を尋ねたら、彼らは【早い馬】が欲しいと言っただろう。

 顧客の声を聴いていたら、永遠に自動車は生まれなかっただろう」

 

人は「いまある現実」から欲しい物を回答します。

 

でも、あなたが考える新しいサービス・製品は「いまある現実」を最適化したり、

少しだけ何かを加えたり(マイナスしたり)改良した製品ですよね?

 

何百万円もかけて、

2年も3年もかけて、

それでも確実に売れるかどうかわからない、

 

そんな市場調査をする必要があるのでしょうか?

 

 


小さな製造業は「構え、撃て、狙え」方式がベスト

 

結論から言うと、

市場調査はするべきです。

 

少しでも失敗のリスクを減らす、という意味ではやはり必要です。

 

でも、完璧な市場調査を求めると、小さな製造業の最大の強みである「スピード」を殺してしまいます。

 

大手企業からの差別化をする為に、

ある程度の市場調査をしつつ、スピード感を持ってリリースする必要があります。

 

エイチツーで実践している方法に、

「構え、撃て、狙え(英文:Ready, Fire, Aim in Action)」という方法があります。

 

つまり、

構え:アイデアをある程度形にする。利益が取れるか?製品は試作でも良いからとりあえず形にはなるか?

撃て:リリースしてしまう。もしくはリリースを予告する。

狙え:ある程度反応の良いモノを、より完璧に近い形にもっていく。

 

という手法です。

 

普通は

「構え、狙え、撃て」ですが、この方式は「構えてとりあえず撃つ、後で狙う」という方式です。

 

つまり、

「完全に作り込むのではなく、ある程度の形でまずはリリースする」という方法がおススメです。

 

時間と費用をかけ、

たくさん市場調査をして完璧な形で世にリリースして失敗した場合のダメージは相当、深いです。

 

それよりも、ある程度のレベルでまずは「アイデアを世に問う」のが大事です。

しかも、市場調査ではなく、「実際に顧客に製品の形で見せる」というのが大事です。

そこでやっと、「本物の顧客の声」が聞こえるからです。

 

iPhoneですら、リリースは完璧な形ではありませんでした。

その後の度重なるアップデートによって、完璧に近づいていきました。

 

まずは「完璧な形にしてからリリースする」という概念を捨てて、

「構え、撃て、狙え」の意識でやってみるのはどうでしょうか?

 

100%ヒットさせる事ができる人はいません。

野球でも3割超えればOKですよね?

 

まずは10回打席に立つ。

10回打席にたつのに、20年かかっていたら遅いですよね。

 

プロダクトアウトでも、マーケットインでも、どちらでも良いのです。

 

「お客さんがこんな製品欲しい、と言っている」というパターンでの開発でも、

あなたの思い付きで製品リリースでも、どちらでも良いのです。

 

エイチツーも、製品開発のきっかけは何でもOKです。

担当者がある程度形にしたら、すぐにリリースして反応を見ます。

 

まずは最悪の場合(売れなかった)を想定しながら、

少ない費用でスピーディーにリリース(構え、撃て)しましょう。

 

※会社が大きくなると、ひとつの製品リリースも気軽に出来ません。商品登録から、各営業マンへの周知やチーム編成など。

なので「構え、狙え、撃て」は小さな会社が出来る、大手には真似できない、とてもパワフルな手法です。

 

 


 

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「これって売れるかな?」

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要するに「構え、撃て、狙え」の、

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PS. 今回の市場調査の話は賛否両論もありそうです。あなたの意見をアンケートフォームから教えて下さい。次回はコンテンツマーケティングについて解説します。いま主流でもあるマーケティング手法で、エイチツーも良く使う手法です。

 

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