小さな製造業の為の…
FROM:長谷
DMとは、ダイレクト・メールの略で
あなたのお家にも毎日届いていないでしょうか?
近くにレストランが出来たという案内、
ピザ屋のテイクアウトメニュー、
子どもがいる方なら学習教材(○○年生から始める!的なやつ)
などがDMです。
こんなん効果あるの?と思っちゃいますが、
そういう私も実は先日、DMで
「あなたのマンションは建って10年ですよね?ガスコンロとか換気扇とか調子悪くないですか?」
というチラシが届き、
本当にドンピシャでガスコンロが壊れていたので、すぐにチラシの電話番号へ電話し、30万くらいで工事をお願いしました。
コンロのDMのように、
・「マンションが建って10年ですよね?」
→私たちの事を知っている(確かに10年)
・「そろそろガスコンロ変えませんか?」
→確かに壊れてきているし
・「今なら20%オフです」
→ちょうどいいや、電話してみよう
こんな風に、ドンピシャなDMはかなり効果があります。
それではどういう考え方でDMを作れば良いか、解説します。
「マンションが建って10年ですよね?」(ヘッドライン)
ガスコンロのDMを例に取ります。
まず、この業者さんはターゲティングがしっかりしています。
「建って10年たつ」というマンションのリストを持っているハズで、
そもそも、このマンションが作られた時の施工業者さんかもしれません。
しっかりリストを蓄積させれば、このように細かくターゲティング出来ます。
DMはメルマガと違って、やはり費用(郵送・印刷)がかかるので、
出来るだけ細かく、具体的にターゲットを絞ると効果が上がります。
チラシの冒頭で
「あなたのマンションは10年建ちますよね?」と言われると、
思わず頭の中で「そうだよな」と答えてしまいます。
→この、頭の中で回答させる、という文章のつくり方はとっても重要です。効果大です。
このように
「あなたにDMを打っているんだ」
というターゲティングが当たっており、
なおかつそれが冒頭のヘッドライン(最初の大見出し)で言われると、
必ず次の文章を読んでしまいます。
「ガスコンロとか換気扇とか調子悪くないですか?」(問題提起)
ヘッドラインが終わると、次は問題提起をされました。
ガスコンロとか、換気扇の調子悪くないですか?
と聞かれましたが、
たまたま私の家は調子が悪かったので、「そうそう、調子悪いんだよな」という感じでしたが、
調子が悪くない人はどう思うでしょうか?
このDMが素晴らしいのは、
「壊れてないですか?」
という言い方じゃない事です。
「壊れてないですか?」と聞かれると、
私の家のガスコンロも壊れてはいないので、
「自分には関係ない」と思ってしまいます。
でも、
「調子悪くないですか?」
という聞き方だと、
どの家庭もそれなりに思い当たる調子の悪さがあると思います。
例えば
・火のつきが悪い
・汚くなっている(汚れが取れない)
・換気扇がちょっと変な音がする
など、壊れてないけど「調子が悪い」という事はあるハズです。
ヘッドライン(大見出し)の「10年建ってますよね?」で信頼しちゃっているので、
次に続く問題提起も、ヘッドラインに引っ張られて「確かに調子悪いな」というような
一種の陽動(洗脳?)に近い流れが出来ています。
「今なら20%オフ」(オファー)
最後のオファーは、
「今すぐ問い合わせる理由」が必ず必要です。
特にDMには必要です。
確かに少しガスコンロの調子悪いな~、
ここまで読み進んだ読み手に対して
「どんなご相談でもコチラに電話してください!」
程度の浅いオファーだと、
読み手は「まあ、まだ使えるし良いか」
となってしまいます。
「今なら20オフです!」
と言われると
「いい機会だし取り替えとくか」
というように、ユーザーの最後のひと押しをフォローしてくれます。
この最後のオファーも大切で、
お客さんにとってメリットのあるものを提案してください。
言い方もとても大切です。
例えば、20%オフがざっくり5万円くらいのオフになるのであれば、
「取付工事費¥50,000が、今なら無料」
の方が効果があるかもしれません(個人的にはこっちの方がグッときます)
20%がどのくらいのインパクトがあるのか、
わかりにくいので、他社のDMで恐縮ですが(笑)、私ならここは変えるだろうな~という気がしています。
それでもガスコンロ注文してしまった私ですが、
鮮やかなマーケティングと、しっかりした工事対応に大変満足しております。
(こうやって紹介できるネタにもなりましたし)
デザインはオシャレじゃなくても良い
最後に、DMは特にオシャレでスマートじゃなくても大丈夫です。
今回ご紹介したチラシも、
全然オシャレじゃなかったです(笑)
全部公開すると怒られそうなので、一部撮影したものをお見せしますね。
こんな感じで、全然オシャレじゃないです(笑)
簡単にパワーポイントで作ったような感じでも大丈夫です。
大切なのは、メッセージです。
どんなターゲットに、どんな刺さる問題提起が出来て、
どんな魅力的なオファーが出来るか、が一番大切です。
極端な話、文字だけのDMでも全く問題ありません。
とはいえ、それなりにデザインは出来た方が良いとは思うので、
そのあたりの「デザインとは」という講座は、
この「小さな製造業の為のマーケティング講座」の後半で解説しますね。
PS. エイチツーもDMは月に1回くらい出しています。これは特定の業種(絶対メール見ない人たち)に対して送っています。基本はメルマガでウケの良い「メッセージ」がわかった段階でDMに展開するのが、リスクが少なくておススメです。
PPS. この講座をずっと見てると今まではただ捨てるだけだったDMにも少し興味が湧きませんか?「少し生活が変わった」「こんな風に意識が変わった」などを是非アンケートで教えて下さい。