小さな製造業の為のマーケティング講座27:

小さな製造業の為の…

FROM:長谷

 

今回は少し番外編ですが、

「採用で使えるマーケティング」について解説します。

 

小さな製造業であれば、

人材の確保は死活問題だと思います。

 

とはいえ、人さえ来れば「誰でも良い」ワケでも無く、

期待した人材じゃなかった時のダメージは

小人数であればあるほど大きいですよね。

 

エイチツーも小さな製造業ですが、

パートさんの募集は一般募集しています(社員は紹介・スカウトのみ)

 

ハローワークやWEB系の募集媒体に応募をかけますが、

実は、皆さんが今まで講座で学んできたことが、

採用にもそのまま使えるんです。

 

 


集客と同じ考え方

 

小さな製造業だと、

そもそも応募者数が少ないので、

やむを得ず「ギリギリ採用ライン」の人でも

妥協して採用する場合があるかと思います。

 

自分の会社にとって、「良い人」を採用するにあたって、

まずはたくさんの応募をもらえるように間口を広げることが大事です。

 

集客編で学んだ、

「リストの質は問わない」という考え方と一緒で、

たくさんの応募者の中から、一番自社の採用イメージに近い人を

選べるようにする事から始めます。

 

その為には、

まずはターゲットを明確にしましょう。

 

あなたがイメージする「自分の会社に来て欲しい人」はどんな人ですか?

 

エイチツーのパート募集の場合は、

 

・主婦

・30~45歳くらい

・子供がいる

・主張より秩序を重んじるタイプ

 

これくらいのイメージから、

そんな人が、どんな会社だと働きたくなるかを考えました。

 

まず、子供がいる、という想定なので

・お迎えがある(時間に制約がある)

・子供の行事がある

・子供が風邪を引いたり突発的な事由で休む事がある

 

という制約があると考えました。

 

そこを解消するために

「週に4日でOK!1日4時間からOK!」

と、時間に関する縛りが緩い事をアピールしています。

 

実際のWEB媒体での採用ページはこんな感じです。

 

 


お給料も大事だけど、働き方が一番大事

 

今まで採用してきたパートさんの意見を聞くと、

なぜエイチツーにしたのか?に関しては

「時間の融通」が一番大きかったようです。

 

実際、入社してもらってからも、

本当に時間も自由ですし、子供の行事で休むことを推奨する社風です。

 

そういった「働き方に融通が利く」というのが、

みんなが辞めずに長く働いてくれる理由なのかな、と思っています。

 

もちろん、お給料の面も大切です。

 

ただ、感触的にはお給料が良くて面接に来た人よりは、

働きやすさを求めて面接に来た人の方が、とてもエイチツーの社風にしっくり来ると思います。

 

小さな製造業でも、

めちゃくちゃ優秀な人を採用する方法は必ずあります。

 

大手企業よりは高い給料は今は払えなくても、

社員やパートさんに寄り添って、個々のパーソナリティに響くような

そんな細やかな対応が中小企業では出来るのでは?と思っています。

 

 


隙間を見つける

 

製品・サービスの販売において、

小さな製造業が生き残るには「ニッチ=隙間」を見つける事だと思います。

 

大手企業だと「あまり売れない」から力を入れないセグメントでも、

中小企業であれば充分に「売れている」モノになり得ます。

 

そんな風に、採用も考えてはどうでしょうか?

 

例えばエイチツーでは、

先天性の病気である「1型糖尿病」患者様と縁があり、寄付と言う形で支援しております。

 

1型糖尿病である事で発生する少しのハンデ(インシュリン注射及び食事)は、

エイチツーという会社では何ら問題にならないですが、

やはり一般的な就職において、敬遠する企業も多いそうです。

 

寄付と言う縁もあり、そして1型糖尿病への理解もあるので、

もし就職で困っている、という方がいれば紹介頂けるようにしています。

 

そういった「優秀でモチベーションもあるのに、ある理由で敬遠されてしまう」

ような人たちを、積極的に受け入れれる社風は御社に無いでしょうか?

 

製品・サービスと同じで、

大手企業と同じ土俵で戦っていたら、

やはり採用も苦戦します。

 

採用も大手企業とは違う土俵で、

もっとターゲットを明確にして、その人たちが働きやすいようにPRすることをお勧めします。

 

 


シティ・ビンの例

 

ここで採用にまつわる、本当にあった事例を紹介します。

 

イギリスのゴミ収集をメインに行う、シティ・ビンという会社がありました。

 

この会社の業務は、日本のゴミ収集と同じイメージで、

ゴミ収集車が町中を走り、それについて走る作業員が

置いてあるゴミ袋を回収し、収集車に投げ入れる、という業務です。

 

いわゆる3K(汚い、臭い、キツイ)という業務で、

この会社も採用で非常に困り果てていました。

 

募集してもほとんど応募は来ず、

来てもすぐ辞めるような状態だったそうです。

 

この状態をどうにかしようと、経営者は頭を悩ませました。

 

「どうにか、たくさん応募が来て、しかも良い人に来て欲しい」

 

そこで、シティ・ビンは募集のメッセージを変えることにしました。

 

「汚い・臭い・キツイ」の、

「キツイ」の部分に着目し、

 

ゴミ収集車に並走して走る「キツさ」が、

ランニング好きやマラソン好き、ひいてはアスリートにウケるのでは?と考えました。

 

そこで打ち出したメッセージは、

「仕事をしながらエクササイズ!!マッチョになりたい人募集中!」

 

このメッセージはイギリス中のランキング好き、マラソン好き、アスリートに刺さり、

「ランニングするついでに、お金も稼げるなんて!」

と、応募が殺到したそうです。

 

そんな事もあり、マッチョが楽しそうにゴミ回収する姿は、

今ではイギリス名物になっている、という事です。

 

こんな風に、

あなたの採用も、「仕事の内容や給料、待遇面」を一切変えずに、

メッセージを変えるだけで応募が殺到するかもしれません。

 

ぜひ一度、違う角度でメッセージを検討してみてください。

 

 


採用のメッセージ作りにアドバイスはいりませんか?

 

今回のシティ・ビンのように、

違う角度から光を当てると、

内容は同じでも見え方が変わり、大きな効果が出るケースがあります。

 

自分ひとりで考えても、

なかなか新しいアイデアが浮かばない、という方は、

是非我々(エイチツー)にご相談下さい。

 

もし、採用のお手伝い(メッセージ作り、媒体への掲載サポート)が必要なら、

成果報酬で請け負いますので、リスクはゼロです!

 

ご相談はコチラから

 

 


 

 

PS. 次回は製作編の「デザインとは?」です。デザインって、何でしょうか?これからもし、あなたが一人でカタログを作ったり、WEBを作ったりできるよう、わかりやすく解説しますね!今回のアンケートは「あなたがカタログやWEBを自分で作れるようになったらどれくらいインパクトがあるか」です。ぜひ回答お願いします。

 

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