
【市場リーダーから…
FROM,中島
「イクメン」
なんて言葉をよく耳にするようになり、
男性の育休を積極的に取り入れている企業もここ数年でグンと伸びたようです。
そういう私もちょうど1年前は育休真っただ中でした。
今では常連となった子育て応援を掲げる乳幼児物品店の西松屋に入店した際に
ふとある事が気になりました。
店内にBGMが流れていないのです。
実はこれ、西松屋が戦略的に「止めた」事の1つだったんです。
店内BGMを止める
普段当たり前すぎてあまり気にしていませんが、
最近ではアパレルのみならず、店舗という店舗には大体BGMが流れています。
オシャレなカフェに行けばボサノヴァが、美容院では洋楽やラジオが、
スーパーやコンビニでは自店舗の安売り宣伝や、系列のオリジナルラジオ、
病院に行っても静かながらゆったりとしたオルゴールがBGMとして流れています。
かくいう弊社の事務所も専務が選定した様々な音楽がスピーカーを通して流れています。
そんなBGMが流れていない方が不自然と言っても過言ではない世の中で
西松屋はなんとBGMを流すのを止めた、というのです。
市場リーダーとも呼べる西松屋は戦略的に色んな事を「止めて」います。
その一つとしてBGMを止めたのですが、なるほど納得の理由でした。
市場リーダーが売れるために止めた事
実はママさん界隈のSNSでは度々「西松屋マジ無音!」「なんで無音なんだろ?」と
話題になっていたようです。
それに対して担当者さんの回答がネット記事化されていたので抜粋します。
なんでも2006年頃までは童謡やアニメの主題歌やCMソングを流していたらしいのですが
店舗の利便性の向上や効率化の為に習慣となっていた業務を見直す。という試みが実施されたそうです。
その際に、以下を「止める」事にしたのだとか。
・ワゴンセール(廃止理由:通路の邪魔、顧客は商品を見難く、スタッフは陳列の直しに手間を取られる)
・マネキン(廃止理由:着せ替える時間がかかる)
これらの代わりに全ての洋服がハンガーに吊るされ、実際に手に取って見えるようにしています。
そして、その「止める」対象になったのがBGMでした。
アメリカの視察を参考にしたり、音楽がある事で商品に集中してもらえないのでは?といった仮設から
実店舗でテストしたところ、売り上げ減や利用者からのクレームといった問題は生じなかったことから
現在のBGMを流さないスタイルに落ち着いたというストーリーがありました。
無音と経営戦略のシナジー
西松屋は「ガラガラ経営」を経営戦略のひとつとして掲げています。
これにはガラガラの状態を保つことで、子ども連れがゆっくり店内を回って、少ない従業員で無理なくお店を運営できる
そんなスタイルを維持する為の経営戦略とされています。
BGMを止める事は結果的に経費削減に繋がり、ガラガラ経営を支えている。
という効果に行きつくことから、戦略の深さが伺えますね。
こういった「止める」といった選択は省人化、AI化が進む昨今の生産性の向上に大きく貢献しそうですね。
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toCやその他すべての形態をとる事業体と同様に、セールスの省人化=マーケティングを10年以上行ってきました。
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