
江戸から伝わるキャ…
一気に暑くなって、半袖で過ごすことが多くなってきましたね。
夏の到来を否が応でも感じる季節。
昔からよくいいますよね、
「土用の丑の日はウナギを食べて夏バテ防止、滋養強壮に!」
・・・このキャッチコピー、江戸時代から使われてるのはご存じでしたか?
旬じゃないけど
土用の丑=ウナギ!とイメージが刷り込まれていますが
ウナギの旬を調べればこれがいかに戦略的なキャチコピーであるかが伺い知れます。

うん。AIもこう言ってます。
今から約300年前、旬が過ぎたウナギの売れ行きを憂いたウナギ屋の店主が
ある男に相談しました。
江戸中期に活躍した博学者、平賀源内です。
彼は友人であるそのウナギ屋の店主に相談され、今現在も使用される
「土用の丑にウナギを食べよう!」というキャッチコピーを発案しました。
因みに、土用は季節の変わり目(立春とか)の直前18日を指し、
丑は十二支からその順番を指す言葉なので、別にそれでいうと実は土用の丑は
一年に何度もあるうちのひとつなんですね。
<2025年の土用の丑の日>
1月20日、2月1日、4月26日、7月19日、7月31日、10月23日、11月4日
まだまだあった、古キャッチコピー
「土用の丑」以外にも実はまだまだ存在します。
というか、この頃から少しずつ「広告を出す」という文化が広がり始めました。
今でいうチラシのような役割の「引札」と呼ばれる媒体や、
店前に「千客万来」「大安売」などの集客用の看板や売り文句を張り出したりなど。

イメージ:引札
現在も使われるコピーが台頭していきました。
そもそもこのキャッチコピーという単語、
catch(引きつける)とcopy(広告文)を足した和製英語は
本来はセールスコピーやキャッチフレーズなどの英語となり、
もっと売れるための明確な目的を持たせたもの、という印象です。
これが明治~昭和とブランディングなどの意図も混ざりながら進化してきました。
有名なコピーの中には、
JR東海 — 「そうだ、京都へ行こう」
Z会の通信講座 — 「受験生は、集まると遊んでしまう。」
資生堂 — 「一瞬も一生も美しく」
などがあります。
そのどれもが、人々に製品やサービスのメリットを一瞬でイメージさせる、
という目的を持った最も短いセールスライティングである事が見て取れますね。
ちなみにこんな使い方も
元々製品やサービスを売り込む為のコピーですが、中にはキャッチコピーを
採用に使用している企業もあります。
人材派遣・職業紹介事業のパーソルホールディングス(株)は「はたらいて、笑おう。」
大成建設「地図に残る仕事。」
リクルート「まだ、ここにない、出会い。」が現在のキャッチコピーですが、個人的には過去の
「仕事は?と聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」という鼓舞を含めた
熱いキャッチコピーがいいですよね。
冒頭のウナギは置いといて、キャッチコピーやセールスレターは如何にメリットを伝えるか。
更に欲を言えば、覚えてもらえるか。
ついつい忘れがちですが、クリエイティブ活動において必須事項ですね。
そんなノウハウを理解した人材、社内に一人いるのといないのでは大違いです。
マーケティング支援の他に、マーケターの育成支援も行っていますので、
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