
【クイズ】どのチラ…
FROM:長谷
顧客へのアプローチとして、
弊社の得意なメールマガジンを配信する、という方法もありますが、
DM(ダイレクトメール)
を郵送する、という方法もあります。
これはターゲット顧客が明確で、
かつ売り込みたい製品・サービスがシンプルな場合にとても効果的なのですが、
弊社が2023年頃に、
「運送会社」さんをターゲットに郵送したDMが3種類あります。
中身は同じで、表紙のみを変えたDMを、2000~3000通、郵送して反応を計測しました。
すると、
表紙の違いだけで、
問い合わせの数がかなり違う、という結果になりました。

上記ABCで、
どのチラシが一番問い合わせをGETできたか、わかりますか?
今日はそれぞれのチラシのコンセプト(狙ったこと)と共に、どのチラシが効果的だったかを紹介します。
Aのチラシコンセプト

まずはAのチラシからです。
この「AdBlue®」という製品を売り込みたいのですが、
正直言って他社と差別化できるような製品ではありません。
JISで規格が決まっている製品なので、ガソリンや軽油のように、
製品自体では差別化がほぼ出来ない、という製品になります。
なので、
富山(地元)にその工場を作ったよ、
という「地元愛」に訴えかけるようなコンセプトです。
「富山」の象徴である?お寿司を大胆に配置し、
DMを手に取った人に「ん??」と思わせる(読ませる)ことを狙っています。
Bのチラシのコンセプト

Bのチラシのコンセプトは、
Aではメッセージの無かった「安くて高品質」というメッセージを追加し、
画像に関してはお寿司は継承しつつ、
人が握る画像では無く、お寿司の羅列となっています。
また「Adblue®のご案内です」という文句にすることで、
このDMがAdblueの紹介であることをやや明確にしています。
Cのチラシのコンセプト

Cのチラシは、
Aのチラシに透過黄色を斜めに入れ、大胆に価格をPRするような内容です。
実際に弊社のアドブルーは地域でかなり低価格だったため、
「導入するとコストメリットがありますよ」
という点を視覚的に理解できるようになっています。
実際にこのチラシは
Aにチラシが配られた後に配布されており、
Aのチラシで反応が無かった人にも「見覚えがある」という印象を与えつつ、
価格の希求を大きくすることで引き合いを取るコンセプトです。
クイズの答え
それではクイズの答えです。
一番、反応が良く、チラシ投函後の問い合わせ依頼が多かったチラシは・・・
Aです。
意外だったでしょうか?
実際に私も、Aは「ご挨拶」程度のイメージで、
BもしくはCがたくさん結果が出ると思っていました。
今回のDMの件で、
「思い込みに縛られない」
という事を深く学びました。
やはりマーケティングをする上で大切なのは、
「テストにつぐテスト」
と言われています。
あなたの会社のマーケティングも、
思い込みに縛られず、
いかに早くテストを繰り返せるか、
が、成功の近道です。
結果が出なくても、
「結果が出なかったという結果が出た」
と考え、
すぐさま次のマーケティングを試すようなスキームを社内に作れば、
必ず強い組織になるでしょう。