石コロを売った天才…
FROM,中島
世の中には多くの逸話が存在しますが、
我々が身を置くマーケティング業界も例外ではありません。
その中でも私が大好きなお話があります。
酒場での会話から石コロをとんでもなく売りまり、
文字通り本物の石でセールスに一石を投じた一人の男のお話です。
この石コロ、あなたのペットにしませんか?
石をペットにしよう!
今から50年ほど前、1975年。
とある酒場でゲイリー氏はこんな話をしていました。
「ペット(犬・猫など)って、超かわいいし癒されるんだけど、
お世話が大変だったり出費がかさんだりとストレスもあるよね~。」
そんな話題で盛り上がる中、
「石がペットだったらいいよね!」という会話はいつしか
【石をペットにして売ろう!】という新商品のアイディアに変わりました。
ただの石コロをペットにするアイディアは直ぐさまペットロックという商品名と
石コロを売る為のパッケージングが始まりました。
石を売る為にしたこと
ゲイリー氏は石コロを売るという目的よりも、このペット(それがたまたま石コロだった)を売る為に
様々なパッケージングを行いました。
まるで息をする本物の生き物のように、動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、
石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法記載したマニュアル、
そして血統書をセットにしました。
このユーモアに富んだペットロックは瞬く間に人気となり、
半年間で500万個、約6億円以上の売り上げとなるヒット商品となりました。
この逸話は石コロをパッケージングだけでメチャクチャ売ったゲイリー氏の
発想や行動力、当時の世の中の情勢へのマッチング、パッケージングやコピーライティングから
マーケティングの考え方、取り組み方の教訓を得るために語られます。
が、この話を聞いた時に真っ先に思った事があるんです。
もったいない・・・
このエピソードを聞く限り、
当時ゲイリー氏がどこまで意図して行動したのかは今となってはわかりません。
ただ、先ほども言ったマーケティングの色んな側面を見事に網羅している学ぶことが多いことも間違いありません。
そして、時代が50年前でなかったら、、、今ならもっと売れたんだろうな、と思わざるを得ません。
この時の販売方法はギフトショーでの紹介を期に、高級百貨店からの注文、
Newsweek誌がペットロックを取り上げた事や人づてによる周知の拡大がキモとなりました。
当時、インターネットというものは普及していません。
全くよく似た条件がそろったアイディアや商品が今、作り出せたなら検証も含め、
まずはWEB広告から攻める事ができたのに・・・と、勝手に惜しがっています。
と、ここまで話しておいて、実は我々は製造業(ポンプメーカー)なのですが、
こういった販促活動はほぼ全てWEBマーケティングで完結してきました。
今回のペットロックはto C向けの事例ではありましたが、私たちのようなto B向けの製品を扱う
製造業がWEB広告を行うメリットやノウハウを熟知しています。
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